床の強化が必要なことは、すでに「足音は静か?」をお読みなってご理解いただけていると言う前提で「実践編」に行きます。
特徴
どんな床でも騒音対処を含め強化しなければならないのですが、特徴を理解して対処すると効率が上がるかもしれません。
フローリング(板の間含む)・CF
フローリングは犬猫の飼育にもっとも適していない床の一つです。
傷が付きやすく、その上音も響きやすい。肉球が滑りやすく、腰骨の変形の原因にもなります。見た目がおしゃれで好まれる方が多い床材ですが、ワックスなどは有害なものもあるので避けるべきです。また、賃貸の場合傷みが激しくなると、やはり原状回復でもめることも考えられますので、出来れば避けたい床材です。
フローリングに比べてCF(クッションフロア)は手入れがしやすく、採用されている物件も非常に多くあります。しかしCFと言う名前に反して音は良く響きます。
フローリング・CFともにそのままでの飼育は避けるべき床材です。必ず何らかの対処をしましょう。
カーペット
床にカーペットを貼り付けている床もありますが、こちらも音が響きます。爪研ぎにねらわれやすいという特徴もあります。
畳
音の響きは一番ありませんが、だからといって何もしないのも考え物です。ただ、一番効果が見えにくい床材です。賃貸などでは畳の傷みを押さえる目的もあるので、やはりした方がよいでしょう。畳も爪研ぎにねらわれます。
対処法
実際の対処法です。
遮音カーペットの採用
遮音カーペットは通常のカーペットの下に厚手のクッションが縫いつけてあり、その遮音能力により階級が付いています。遮音階級LL-35は、階下にほとんど音が聞こえないレベル。階下からの苦情を心配する必要はないでしょう。
実際に使った時の感想ですが、扱いやすく、しかも床に軽く吸着するかのようなフィット感で日々も特に違和感なく使えました。
この遮音カーペット、言うことなしの能力ですがコストが高めです。ですのでフローリングやCFに限定して使用しても良いかもしれません。
お風呂用のマットを使う
お風呂用のマットを敷き詰め、その上からカーペットなどを敷かれて騒音対策される方もいらっしゃるようです。
騒音対策にもなり、入手しやすい方法です。コストも低く抑えられます。注意点はマットの堅さと固定方法に工夫が必要という点。柔らかすぎると人の生活に支障が出ます。また、しっかりとした固定を行わないと、床とマット、そしてカーペットという構造になるので、かえって滑りやすくなり危険です。