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もう一つの避(不)妊と去勢

病気と怪我
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 忘れがちなこともしっかり理解して判断することが大切です。

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飼育上のトラブル回避というもの

 上記ページで語った”避(不)妊・去勢の手術の内容や個体のメリットとデメリット”と言う物の他にトラブルを回避するための避(不)妊・去勢手術という考え方があります。

  • 避(不)妊・去勢をされていない猫が放し飼いされた場合、野良猫を増やす・望まない妊娠を増やす等の弊害を生みます。(雄猫の飼い主の場合、「出産という目に見えた状況がない」為に自覚できない方が多い様です。
  • 室内飼いの場合、最低年2回の発情期にニャァニャァと非常にうるさい声でなく(雌の場合)。雄の場合、スプレー行為などで家の中にマーキング行為を繰り返す。いずれのケースも、騒音と臭いの問題を近隣にまき散らします。

 このように近隣とのトラブルの回避という点でも、避(不)妊・去勢の必要性というものがわかると思います。

色々な倫理観がありますが

 「動物たちを人間の都合で避妊・去勢することは、動物愛護の観点から問題がある。自然の姿で飼うべきだ。」という考え方があります。確かに手術は危険を伴い、正常な体にメスを入れるという行為です。しかしながら、子供をとるつもりが無いのであるならば、深刻な病気の予防になり、「さかり」による騒音問題も解決できるのです。

 多頭飼いのケースでは飼い主の望まない交配・近親交配もさけられ、「捨てる」ということも避けられるのです。当然「放し飼い」のケースでは直接野良を増やさないためにも避妊・去勢は必須といえましょう。相当な財力・飼育施設・長期的な展望、それらがすべて整わない限り、「動物たちを人間の都合で避妊・去勢することは、動物愛護の観点から問題がある。自然の姿で飼うべきだ。」という考えを実行することは危険です。まず、個人の愛玩動物としての飼育では無理でしょう。

 子を取るにしても、事前に里親を捜し、里親になる方に避妊・去勢の必要性、ワクチンの必要性、飼育に対する心構えなどの確認、いつ子供を渡すのかなどの見極めが必要で、何よりも「絶対に捨てるという行為をしない」という事が大切です。

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