猫には猫用の食事を与えましょう
猫は肉食である
「猫は肉食である」というとぴんとこない方もいるかもしれません。しかし猫は立派な肉食動物であり、しかも犬と比べても猫の方がより肉食動物としての傾向が強いのです。これは1日の必要栄養素を考えてみるとわかるのですが、1日の必要栄養素を100%と考えた場合、犬の必要タンパク質量約18%に対して猫は約1.5倍の約26%になります。
タンパク質1つをとっても犬とは違っていますが、ビタミンA・タウリン・アラキドン酸など猫特有に必要な栄養素があり、ドッグフードのみを猫に与え続けると、視覚障害・発育障害といった症状が出る事もあります。当然人間とも必要栄養素は異なり、人間の食事を与える事は猫の健康を害する事になります。
猫に必要な栄養素
人間の食事を与えてはいけない理由はまだあります。それは高塩分であるという事です。この件については FLUTD の項目で詳しく解説しますが、塩分の過剰摂取は FLUTD を引き起こす可能性が桁違いに跳ね上がります。
猫の必要な栄養素はざっとあげるにしても40種以上もあり、それを飼い主が独自にバランス良く与える事は非常に困難です。そこで重宝するのが「総合栄養食」と分類されるキャットフードです。これにはバランス良く栄養素が配合されていますので、キャットフードと水のみで猫は暮らしていけます。
おやつは必要?
飼い主としてはおやつをあげたくなるのですが、総合栄養食を食べている猫にとっては「過剰カロリーと栄養バランスを崩す原因」以外何物でもありません。おやつを与えるのではなく、一緒に遊ぶなどしてコミュニケーションを取ってください。